当社の「商品開発物語」

ナイフのように使える・新案カクイ印「ナイフカッターL型」

刃物の中で値段が安く、使いやすい刃物として先端が磨耗したら折ると新しい刃が使えるカッターが大変普及しています。

昔、電気工事では電工ナイフという折込式のナイフが使われていましたが、段々とカッターが使われるようになって、最近では電工ナイフの使用が減ってしまいました。

電線の絶縁性を保つため昔はゴム系の厚い被膜が使われていたのが、近年、薄くても効果のあるナイロン系になったために、今までの刃が厚い電工ナイフが必要なく、薄くて鋭利なカツターでも用が済むようになったからだと言われます。

ところが、全てがカッターになっかというと、そうではなく、太目の電線には依然として電工ナイフが使われていました。
それでは細目と太目の両方の電線を1丁のカッターで使えるようにならないかと考えたのが、この商品を開発する切っ掛けでした。

カッターは鋭利ですからよく切れますが、刃を長く出して使うと薄いために曲がってしまい、更に力を入れると折れてしまいます。
それでは、カッター刃を背金で補強すれば、その弱点を補強出来るのではないかと考えました。

次の写真の上は刃が曲がるところ、下が背金で補強した場合を示します。

背金を付ければ刃が曲がりにくくなる。
薄い刃を背金で補強すれば力の入る仕事も出来ますが、折れ刃式の特徴である刃先を折ることが出来なくなます。
思考錯誤の末に刃と背金を別々に動くようにすることを思い付きました。

刃と背金が別々に自由に動くカッターで実用新案を申請しました。
実用新案を申請したところ何年かして認定されました。
私は新しいアイディアを考えるのが好きで実用新案は沢山取りましたが、メーカーではなく問屋なので、莫大な金型投資が必要な商品の開発は余程自信がないと製品化出来ません。

カツターは単価の安いのに金型に多額の資金が必要なので、当初は自社で開発する気になれませんでした。

折角考えて実用新案を取ったので、なんとか商品にしたいと考えて、既存のカッターメーカーさんに提案しましたが、どこからも採用してもらえませんでした。

そうこうしている内に、権利期間が過ぎて行きます。
当時、三条市が地場産業の活性化のに契約していた東京のデザイン事務所があり、無料相談を受けられましたので相談に行きましたら、本契約を進められ、私も折角のアイディアを生かしたいという気持ちから、その潟Wベックさんにデザインをお願いして商品化することにしました。

そして完成したのが次ぎの商品です。

次の写真2枚はカッターとしての普通の使い方です。

次の写真2枚は背金を刃に合わせて出した時のものです。

上の写真の本体の上の赤いボチの部分で背金をスライドさせます。刃を止めるネジを締めると刃と背金の両方を固定します。

使用している金属部はネジが真鍮製の他は全てステンレス製です。
カッター刃は良い刃を求めてメーカーを探し、品質が最高クラスのメーカーからカクイ印で作って頂きました。

平成4年のDIYショウの新商品部門で最高賞を受賞
製品が出来た平成6年に新しい挑戦をしたいと思って、幕張にあったDIYショウに出展しました。
丁度、完成したばかりのカクイナイフカッターを新商品コンテストに出品したところ、なんと最高賞を頂いたのです。
後で、審査員の方からお聞きしたところ、最後にドイツのボッシュの製品と私のナイフカッターが残ったが、小さなメーカーを取ろうということで、当社のナイフカッターが選ばれたとのことでした。

次の左が商品になったナイフカッターで右がDIYショウで頂いたトロフィーです。

次は上の右側トロフィーの台座のプレートで、新商品部門の産業通産省生活産業局長賞で最高賞でした。


付随する商品の開発
ナイフカッターに装着するために刃を技術力のある専門メーカーを探してカクイ印で作ってもらいました。
この替刃のメーカーに付いて詳しく解説したページがありますのでご覧下さい。こちらからお入り下さい。

下の写真の左は普通の両刃(諸刃とも言う)ですが、右は片刃で、丁度切出しの刃のようになっており、今までに無かったものを特別に作って貰いました。
片刃は、当社にしかないもので刃角を寝かしてありますので非常に鋭利な切れ味です。用途によってお使い下さい。
(片刃はレザーなどの皮細工をする方に好評です)

普段、カッター刃を10枚入りのケースから取り出そうとすると、油でぴったりくっ付いて鉄の塊のようになっていて取り出しにくいのですが、このケースは蓋を開けると1枚づつが斜めになるようになっており、一枚づつ爪に掛かるようになっています。

次の写真をクリックすると詳しい情報がご覧頂けます。(片刃は工事中)
普通の刃10枚入
当社だけの片刃10枚入


更にナイフカッターと替刃ケースを一緒に携帯出来るカッターケースを作りました。

次が皮製の専用ケースに本体と替刃をセットしたところです。


ナイフカッターの販売について
専門のカッターメーカーですと、初ロット50万丁くらいで全国の販売網に一斉に発売するようですが、このナイフカッターは当社だけで売らねばならないために5万丁ロットで製作したこと、ステンレスを多用したこと、構造が複雑なため等から値段が高くなりました。
普及が進まなかったのはそれらの理由によると思っています。
開発費には、金型などで約1200万円を使いました。

この商品をご希望の場合は、出来ましたらお近くの販売さんに商品名をおっしやって取り寄せてもらって頂きたいのですが、どうしてもご都合の付かない場合は次のセットで販売させて頂きます。

今迄ご説明した全商品を次ぎのセットにして販売させて頂きます。

+

+

+

=

L型本体
L型替刃
L型片刃替刃
カッターケース
販売セット
\1100
+
\300
+
\500
+
\630
=
片刃入セット\2530
\1100
+
\300
+
なし
+
\630
=
電工さん向けセット\2030
上記価格に+消費税です。

片刃の替刃は最初、芦屋市の東亜工業さんで製造して頂きましたが、その後廃業されたため、その機械設備を受け継いだ三条の工場で製作して戴いています。片刃は製造が難しいとのことです。

上記のセット単位でも、単品でも販売致します。(普通の替刃の特別価格のページがあります

なお、商品を取り合わせて合計金額が5000円未満の場合は送料が500円掛かります。
代引きをご希望ですと1万未満で300円、1〜3万まで400円掛かります。いずれも+消費税です。

使用上で注意して頂きたい事
「刃を取り替えたら使えなくなった。」と言って返品になったことがありました。
それは、刃を背金に通してなかったたために使えなかったもので、刃の取替時には必ず背金に通して下さい。

21年1月のことです。
島根県の島根電工株式会社の安全衛生管理本部さんからご注文がありました。
試しに使ってみたいとのことで、3丁をお送りしました。
4月になってからメールを頂き、約2ヶ月間試し使いをして安全性に優れていることが解ったので関連会社を含めて希望者を募ったとのことで63丁のご注文を頂き、その後、更に追加の御注文も頂きました。
島根電工さんからは、御注文を頂いた上に「会社名を書いてもよいよ。」とお申し出を頂き感謝致しております。

L型に継いでS型を開発しました。S型はこちらからご覧下さい。

ご意見、ご質問はこちらへメール下さい。

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