こだわりのいっぴん

ハイスピード鋼使用「ハイス兵衛」鑿


ハイスピード鋼の鑿「ハイス兵衛」をご紹介します。(兵衛は当社のマークです)

鑿は全て薄い鋼を生鉄に鍛接してありますので、厚みの大部分が柔らかい生鉄のため、強度を保つためにある程度の厚みが必要ですが、ハイス鋼の鑿は生鉄は使わないで刃部が全て鋼で造られていて焼き入れされて硬くなっているため凄く薄く造られています。
薄ければ食い込みが良く、良く切れます。

次の写真は寸(30ミリ)を横から写したものですが、薄く造られている事がよく解かると思います。(上の図面は解かりやすいように輪郭をトレースしたものです)


この製品をご理解頂くためにハイス鋼について説明します。

ハイス鋼は焼入れ温度が高いので普通の鋼を焼入れするコークス炉とか重油炉では焼入れ出来ないため真空焼入れという方法で焼入れします。

真空焼き入れは真空中で放射加熱して焼入れ温度まで上げ、不活性ガスの窒素によって急冷して焼き入れする方法です。
この方法の優れているのは、全ての工程を真空中でするため、脱炭(表面の炭素が抜けて焼が甘くなること)、浸炭(表面に炭素が侵み込んで硬度があがること)、粒界酸化(鋼の粒子が酸化すること)などがなく鋼の組織が最良に保たれて、仕上げ研磨した光った状態で焼きが入る事です。

また、鋼を加熱する時は、全てゆっくり温度を上げることが良いのですが、緩やかな温度上昇が可能で、冷やす時にはガス冷却ですので冷却温度を自由に設定して急冷することが出来ます。
これらの工程を全て真空中で行うため、変形がほとんど無く、仕上げしたままの状態で焼が入るという、とても優れた焼き入れ方法なのです。

今までの鋼の焼入れ温度は約800度で約200度で焼が戻ります。ですから、例えば刃を欠かした時でもグラインダーで研いではならないとされています。
それに対してハイス鋼は、焼き入れ温度が約1100度、焼が戻る温度が約600度なのでグラインダーでの研磨が出来ます。(但し、グラインダーでは直ぐ高温になりますので600度以内に保つよう注意が必要です)

ハイス鋼鑿の利点
その1、刃が薄いから食い込みが良い。
その2、耐磨耗性に優れているので一度刃を付けると3倍から5倍の耐久性がある。
その3、刃欠けなどの場合にグラインダーで研磨出来る。
その4、焼入れで色が付かないので磨いたままの美しい仕上がりとなる。

それでは欠点が無いかというと一つだけあります。
ハイス鋼鑿の欠点
全鋼のうえ更に鋼が硬いために、刃付けに普通の鋼製より2〜3倍時間が掛かる。

次は一つ裏寸(30ミリ)の裏
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次は一つ裏の十本組
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次は十本組みの桐箱表
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次は三つ裏寸(30ミリ)の裏
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次は三つ裏の十本組
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ご希望により桐箱入りにさせて頂きます。

次は十本組みの桐箱表
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単品でも、十本組でも販売しますので、値段などはメールでお問い合わせ下さい。

お問い合わせとご注文は商品名をお書きの上こちらへメールでお願いします。

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