当社の「商品開発物語」

工具ホルダー1ハンマー差2ツ口

19/10/1 下方に、この1を発展改良させた製品を追加してアップしました。

今から30年位前の昭和40年代の終わり頃のことでした。(18/8/5記)
古くからの家大工さんの仕事が段々と頭打ちになり、代わって仮枠大工さんの仕事が増え始めていた頃でした。
いつはやく市場を見極めて、仮枠大工さんの使う商品を取り揃えていた大阪のある販売さんiさんからのご要望でした。
「ある職人さんがベルトに変わった工具差を付けて来たので聞いたら、『現場にあった半端の素材を使って自分で溶接して造った。とても便利だよ。』と言ったいたので造ったもらいたい。」と言われて簡単なスケッチを書いて下さいました。

それで製作して納品したのが次の一番左の製品でした。その後、ステンレス製とアルミ製を追加しました。
工具ホルダー1
鉄のメッキ製、目方134g
工具ホルダー1s
ステンレス製、目方120g
工具ホルダー1a
アルミ製の品です。目方わずか52g


iさんから3打のご注文を頂きましたので鉄のメッキ製を5打製作してiさんに3打納品、残りの2打は他の販売店さんに3ヶ、5ヶと販売したのが最初でした。
当社が製作した最初の工具用ホルダーだったので、商品名を当社の登録商標のカクイを冠して、「カクイ印工具ホルダー1シノーハンマー差」としました。
その後、シノーが使われなくなったために「カクイ印工具ホルダー1ハンマー差2ツ口」と称しています。
日本古来の建築は、大工さんがほとんどの工作を地上でして、建前でそれを組み上げますので高所での作業はそんなに多くありませんでした。
従って、腰に下げるものはほとんど釘袋で用が足りたのです。

ところが、高層建築物の場合は、足場を組んだ高所での作業が主になり、高所では両手をフリーにして置かないと危険なことから、両手を自由にするために工具類を腰に下げる必要が出て来たのです。そのために、このような工具ホルダーの需要が出て来たものでした。

このように工具ホルダーシリーズはお客様の要望を商品化したので順調に売れ始めましたが、当社の主な販売先が関西だったこともあり、主に関西で段々と売れる数が増えて行きました。

当時、iさんに、他のメーカーに真似されるといけませんので実用新案に申請されませんか、とお薦めしたのですが、こんな安い商品にそれだけの費用は掛けられないと言われました。

いろいろ考えましたが、折角の新案なのに人に真似されたらもったいないと思い、当社で申請しようとして当時社長だった父に言いましたら、単価が低いこと、数が幾つ売れるか解らないので、そんな経費は会社で出せないと申します。
やむを得ず、私が費用を負担して個人で実用新案を申請して、日本最初の金属製の工具ホルダーとして認可になり、それが切っ掛けで、次々とお客様の要望の工具ホルダーを開発していくことになるのです。

その後、品種が増えてからでしたが、職人さんが外で作業していれば、雨に出会うこともあるはづですら濡れることがあるのではないか、だったらステンレスにしたら喜ばれるのではないかと考えて、ステンレス製(13cr)の商品も作りました。それが上の写真の真ん中の品です。
ステンレスは鉄より強度がありますので全体に肉を細くしてあります。

職人さんは腰にさまざまな工具を下げますので、みんな合わせれば相当な目方になります。
ですから、同じ働きをするホルダーなら少しでも軽い方が喜ばれるのではないかと考えて、アルミ製を造ることにしたのですが、試作品は普通のアルミを使ったので硬度が足りず柔らかくて曲がることが解りました。
特別に硬いアルミを使ったら旨く行きましたので少し高価になりましたがアルミ製も商品化しました。それが上の写真の右側の品で、非常に軽くなりました。

値段は鉄のメッキ製が一番安く、次いでステンレス製、アルミ製が一番高価になります。

1の発展改良型
1を販売していましたらお客様から要望がありました。
「ミニカッターなどが下げれるようにフックを付けて欲しい。」とのことで開発したのが1Fです。
また、当時の現場では仮枠スパナが盛んに使われていましたので、仮枠スパナも下げれるようにして欲しいとのご希望があって製作したのが1FWです。

次がその2点で、輪の太さなどが違うように見えますが、写真の取り方によるもので元は同じ物です。
工具ホルダー1F
工具ホルダー1FW


工具を装着した時の状況は次のようです。
工具ホルダー1F
工具ホルダー1FW


←前のページは0です|→次ページは2です

ご意見、ご質問はこちらへメール下さい。

工具ホルダーのトップへ

ホームぺージトップへ