こだわりのいっぴん

中屋深水両刃鋸



初代永弘は鉋の他に鑿も作っていましたが、鑿の部門を弟に任せて独立させます。
それが、菊弘丸鑿の初代です。

初代の菊弘丸には息子さんが三人おられ、長男は初め機械工になられますが、修行して帰られてから二代を継ぎ現在に至っています。
次男は当初、初代の後を継いで鑿を製造しておられましたが、長男が帰られたのを機会に独立して「啓寿」銘の鑿を打っておられました。(但し、現在は廃業されています。)

三男の金次郎さんは兄弟と競合しない製品造るため、三条鋸の名門、中屋伊之助に弟子入りして鋸鍛冶になられます。
独立した時に、当社に売り込みに来られたのが縁で、その後長い間、当社の高級鋸の主力品として販売させて頂きました。

金次郎さんは刃物鍛冶の伝統を受け継いでおられたので、独立に際し、焼き入れについて研究されました。
焼き入れは赤めた鋸を水に入れて急冷しますが、鋸が高温のため水に接触した面に泡が出来ます。この空気の層が急冷を妨げるので、これを防いで確実に冷却する方法がないかと思案され、全く新しい冷却装置を独自に開発して使っておられました。
理屈を聞いて、私も、確かに理論的にも素晴らしい設備だと思っていますが、お兄さんの菊弘丸がヒントを与えたそうです。

深水の鋸は、このように独自の焼き入れのお陰で、材料は白紙ですが、他の職人さんの白紙の鋸よりも粘りがあって、切れ味がよく、鑢付がよいので、目立てをしながら大工道具を販売していた多くの販売店さんに大変好評を博しました。

両刃鋸が良く売れた頃は、製鉄所が鋸用にロールで薄く圧延した材料を、そのまま焼入れして、機械で仕上げをしておられましたが、この度、昔の古式の製法で厚さ2ミリの鋼材をハンマーで叩いて薄くしてから、焼き入れし、機械加工の後、更に、手漉きで仕上げた製品が製造されることになりましたのでご紹介します。

この品は見切り品ではないので特別価格ではありませんが、当社が自信をもってお奨めする両刃鋸です。

次が中屋深水の全体写真です。9寸です。


次は銘の部分の拡大写真です。


裏に本名の「永桶金次郎」と吸い付きが良いという縁起を担いで打つことになった、少し見ずらいですが蛸のマークが打たれています。

最近、神社仏閣などの建築で太い材木を加工する時に必要とのことで、尺2寸の両刃の問い合わせを頂くことがあ、深水さんに特注で製造してもらいました。(但し、尺2寸は手仕上げではありません)

次が中屋深尺2寸の全体写真です。


全サイズ受注生産となります。
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