こだわりのいっぴん

中屋庄三郎両刃鋸



私が店に入った頃は、越後の鋸鍛冶と言えば三条と三島郡脇野町のものが圧倒的に多く、当社も脇野町の職人さん3人と懇意な取引をしていましたが、3人の中で一番年上の方で東庄三郎という方がいました。

脇野町の鋸業界では正統に近い人と聞いていましたが、脇野町の鋸は会津の中屋重左衛門の弟子の中屋庄兵衛が発祥でしたが、庄三郎はその直系に近い人でした。

産業文化史「鋸」(平沢一雄著)の中に東日本著名鋸鍛冶出身地という名簿があります。 次をクリックすると、その名簿をご覧頂けますが下段中ほどの脇野町のところのに「庄三郎」の記載があります。ここからお入り下さい。

詳しい資料が手に入りましたのでお知らせします。
「脇野町鋸師弟系譜」(脇野町鋸工業組合・三島町商工会刊・昭和51年10月15日発行)によると次ぎのようになります。
                                                中屋庄兵衛
                                 (会津若松の中屋重左エ門に師事・天保13年開業)
                                                    |
                        東 吉之助
                   (庄兵衛の2番弟子で万延元年創業)
                                                    |
                         東 長吉
                       (吉之助の直系)
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                         東 庄三郎
                        (長吉の直系)
                                                    |
                         東 庄司
                        (庄三郎の直系)
東庄司さんの名前は、上記の資料の巻末に「脇野町鋸工業協同組合」の名簿にも
工場名「中庄鋸工業所」
代表者名「東庄司」
代表作銘「中屋庄三郎」と記入されています。

この鋸は、この東庄司さんの作品で、昔、当社が販売したものが販売店さんに残っていたものです。
当時は職人さんが裸の状態で納品に来られましたので番頭さんが包装して、墨で上書きして出荷しましたので、これは、珍しく当時のままの包装です。

次ぎはその写真ですが、センチ目表示をし始めた頃のため330にしていますが、その後の表示での300ミリのことです。


次は銘の部分を拡大したもので、銘の上に丸の中に東の刻印があります。


仕上げは手仕上げなのですが、庄五郎の仕上げと非常に似ており、銘の切り方も似ていますので同じで系統の職人さんだということが解ります。
在庫 (18/10/28) (19/4/15)
尺1    2  →  0
値段は5250円。桐か全藤巻柄のどちらかをお付しますのでご希望をお申し付け下さい。
目立ては鍛冶目立てのままのようですので、本目立加工をご希望の場合はお申し付け下さい。

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